みんなの哲学集 ~ 法哲学

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法哲学(ほうてつがく、philosophy of law; jurisprudence)とは、一般的に法や法現象に関する基本問題を哲学的に考察する学問分野である。ただし、具体的な内容については、研究者の間にも大きな見解の相違がある。法理学(ほうりがく)と呼ぶこともある。この名称は穂積陳重が東京帝国大学において講義担当教授となった際、歴史法学などの非形而上学的方法論をとる学派をも包摂する名称として考案した。現在でも京都大学などではこの名称が用いられる。しばしばよく見られる主張としては、実定法学が実定法(positives Recht、現に存在する法)を対象とするのに対して、法哲学は、あるべき法ないし正しい法を探求する学問であるというものがあり、法哲学が法価値論(以下で詳述)のみを対象としていた時代にはそのような考え方も成り立っていた。しかし、現在では法哲学の対象が広がっているばかりか、「あるべき法を探求する」というのも一つの立場からの考え方に過ぎないことに注意することが必要である。したがって、現代では、法哲学について多様な捉え方がある。法哲学という用語は、ドイツ語のRechtsphilosophieの訳語として使用されはじめたものであり、主にヘーゲル以後に一般化したものと考えられている。しかし、法に関する哲学は、すでに古代ギリシアのソフィストにおける議論にも見られる。